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HDDは、他のドライブと比べて破損しやすいパーツです。従って、最後に実装するドライブにしてください。HDDが動作しているときに電源を切ると破損する可能性があります。一昔前のHDDは破損したのですが、最近のHDDは電源断を検出すると自動的にヘッドを退避するものがほとんどなので破損する可能性は低いのですが、念には念を入れて行います。つまり、直ちに電源を切ることができないので、他の基本パーツの動作を確認してから実装を行います。
HDDには、CD-ROMと同様にSCSIとIDE規格が有ります。ケーブルの接続方法はCD-ROMと同様です。ケースへの取り付け場所は、ケースの形状により異なります。通常は、FDD真下の3.5インチベイに取り付けます。その他にも、いくつか取り付け位置が用意されている場合が多いので適当な位置に取り付けてください。HDDは、熱を持ちますので他のパーツから離れた位置がよいでしょう。取り付けにはネジを使用しますが、他のパーツと異なり、ネジのピッチがやや広くなっています。ネジ穴を他のパーツと比べるとすぐにわかりますから、対応するネジを使用してください。
起動しないフロッピーディスクをFDDに挿入して電源を投入してください。フロッピーディスクは、起動ディスクでなければ何でもかまいません。フォーマットされていなくてもOKです。PCの起動画面には、正常に認識できたパーツのリストが表示されます。フロッピーディスクを挿入していると、起動が途中で停止しますから、リストを落ち着いて確認することができます。実装したHDDが正常に認識されていれば、OKです。認識されていなければ、HDDの実装に戻って、ケーブルやJP設定を確認しましょう。電源を切る場合は、HDDのアクセスランプに注意してください。アクセスランプが消えているときに電源を切りましょう。アクセスランプが点灯を続けている場合はリセットボタンを押して、再起動し、HDDアクセスが始まる前に電源を切ってください。
HDDの認識にBIOS設定画面を使用するとより確実に確認が可能です。PCの起動時にBIOS設定画面へ遷移するためのメッセージが表示されます。例えば、deleteキー等を押しつづけることによりBIOS設定画面が表示されます。多くの場合、メニュー選択形式で様々な設定画面へ移動できますので、HDD認識画面で確認することができます。
これまでで、PCが組み上がりました。しかし、これだけではPCとして動作しません。単純に、ハードウェアをつないだだけです。次の章からOSやドライバをインストールして、実際に使えるパソコンへセットアップしていきます。
パーツを組み立てただけでは、PCとして動作しません。OSやドライバのインストールが必要です。
この章では、OSとドライバをインストールしてPCを完成させます。
OSとは、オペレーティングシステムの略でPCの基本的操作をサポートしています。代表的なOSとして、次があります。
- Windows95
- Windows98
- WindowsNT
- Windows2000
- Linux
- FreeBSD
- BeOS
おなじみのWindowsシリーズからUNIX等様々です。
何をやるか?何ができるか?更には、周りの環境や友人知人、仕事関係などから最も適したOSを選択してください。
OSをインストールするには、大きく分けて2つの方法があります。
第一にブートディスクからのインストール。第二にCDブートからのインストールです。
数年前のPCであれば、ハードがCDブートに対応していないことがありました。
この様な場合は、ブートディスクを作成してOSをインストールする必要があります。
ハードがCDブートに対応していたとしてもOSのインストールCDがブートに対応していないことがあります。
この様な場合もブートディスクを作成してOSをインストールする必要があります。
試しに、OSのインストールディスクを組みあがったPCに挿入して起動してみてください。
OSインストール画面が表示され、インストールが開始されれば、ハード・OS共にCDブートに対応していることになります。
この様な場合は、特に前準備は必要なく、多くの場合簡単にインストールが行えます。
起動しない場合は、BIOS設定でCDブートが許可されているか確認します。
また、CD-ROMドライブ自身がブートに対応しているか確認します。
確認した結果。CDブート不可能なら、ブートディスクを作成する必要があります。
多くの場合、OSを購入するとブートディスクが添付されていますので、悩む必要は無いかもしれません。
この章では、一般的なブートディスクの作成方法を記述します。
ブートディスクと言っても様々なディスクが考えられるので、全ての状況を説明するのは不可能です。
したがって、大まかなフローとその目的を中心に記述しますので、それぞれの環境に読み替えてください。
組みあがったばかりのPCは、最低限FDDからのブートだけはできるようになっています。
最近のOSは、とてもFDには納まらない巨大なものがほとんどです。
ブートディスクとは、FDに納まりきれない巨大なOSをインストールするためだけの、最小限のOS起動ディスクです。
つまり、FDに納まる最小限のOSでPCを起動し、その最小限OSから目的のOSをHDDにインストールするのが目的です。

上図をご覧下さい。基本的にOSと言うのは、アプリケーションソフトとドライバの中間にいます。
(もちろん大まかな概念で、厳密に言うとそうではありませんが・・・。)
つまり、OSをインストールする場合、最低限のOSと最低限のドライバが必要となります。
OSをインストールするのにOSが必要とはおかしな話ですね。
PCには、IPL(イニシャルプログラムローダ)と言うプログラムが存在しています。
具体的には、ROM(リードオンリーメモリ)に書き込まれています。
PCの電源をONすると、先ずIPLが動作します。IPLは、起動ディスクの決められた位置にあるイニシャルプログラム
をメモリ上にロードします。そして、そのイニシャルプログラムへ制御を移してIPLの役目は終了します。
イニシャルプログラムは、小さなプログラムですがPCのBIOSを使用していくつかのプログラムファイルを読み込む
ことができます。MS-DOSなどは、ここでイニシャルプログラムによって読み込まれます。
イニシャルプログラムは、読み込んだプログラムへ制御を移し終了します。
・・・と言った具合に、色んなプログラムが次のプログラムを読込み制御を移して・・・と繰り返します。
プログラムは、IPL→イニシャルプログラム→・・・と移るにつれてその機能もメモリサイズもだんだんと
大きくなっていきます。
ブートディスクは、最低限のOSとドライバをメモリに読込み、巨大なOSのインストールを可能とするための
ものです。最近のOSは、CDで提供されています。したがって、ブートディスクには、CD-ROM、
ビデオカード、キーボード、HDD等のドライバとそれを操作することのできるOSが必要となります。
ブートディスクは、これからインストールするOSによって、その作成方法が異なります。
LinuxやFreeBSDなどは、インストールCDの中に、ブートディスクイメージが保存されていますので、
MS-DOSやWindows等を使用してCDからブートディスクを作成します。
作成したブートディスクには、小さなUnixが格納されています。
(PC Unixのインストールは、少々複雑でこの部屋の範囲を超えていますので、この程度でご容赦ください。)
Windows等は、MS-DOSのブートディスクを作成します。他のWindowsマシンで起動ディスクを作成してください。
作成した起動ディスクを組み上げたPCへ挿入し、電源を入れてみてください。
通常は、これでMS-DOSが起動します。起動したら、CD-ROMをアクセスしてみてください。
アクセスできなければ、CD-ROMのドライバが必要です。
また、SCSIやIDE等の規格の違いによっても対応するドライバが異なります。
普通、CD-ROMのドライバは、CD-ROMメーカのホームページからダウンロードできますので、MS-DOS用の
ドライバをダウンロードして指示通りに作成した起動ディスクにインストールしてください。
作成したブートディスクで起動し、インストール先のHDDとCD-ROM、FDDにアクセスすることができれば、
ブートディスクは完成なのですが、HDDは少しテクニックが必要です。
新品のHDDは、フォーマットされていません。
この状態では、ブートディスクで起動したとしてもHDDにアクセスできません。
HDDにアクセスするためには、フォーマットする必要があります。
HDDをフォーマットするためには、FDISK.exeとFORMAT.exeが必要になります。
これらのソフトは、OSと同一バージョンでなければ動作しないようになっています。
Windowsで起動ディスクを作成した場合、MS-DOSの起動はできるのですが、FDISKとFORMATがコピーされません。
この様な場合は、HDDを既にWindowsが起動しているマシンにスレーブとして接続し、
Windowsでフォーマットします。
フォーマットさえしてしまえば、作成したブートディスクでアクセスできるはずです。
・・・と、いろいろ書きましたが、普通にOSを購入した場合、ブートディスクは添付されていますので、
特にブートディスクを作成する必要は無いかもしれません。
もし、ブートディスクを作成しなければならない場合は、
起動したOSから必要なドライブへアクセスする事が目的なので、
必要なドライバを集めてブートディスクを作成してください。
OSをインストールするには、CD-ROMからブートしてインストーラの自動起動を使用する方法と、
ブートディスクから起動して、CD-ROMのインストーラを手動起動させる方法などがあります。
インストーラさえ起動してしまえば、後は質問に答えながらインストーラの指示に従えば、
インストールが終了するのですが、ここで様々なトラブルが発生することがあります。
インストール途中でフリーズしてしまう
初めのほうはうまくインストールできているように見えるのですが、
途中でフリーズ(凍ったように固まってしまい、動かなくなる)ことがあります。
様々な原因が考えられます。初めは上手く動作していることから、
多くの場合何かのドライバが原因だと考えられます。
つまり、インストーラが様々なドライバやアプリケーションをインストールしていき、
必要に応じてインストールしたドライバなどを起動させます。
この時、フリーズが発生することがあります。
拡張カードが競合する
今では、ほとんどありませんが、少し前まではISA busの拡張カードはあたりまえでした。
ISA busの拡張カードは、割り込みやIOの設定を人がしなければなりません。
このため、リソースが競合し、カードが上手く動かないことがよくありました。
PCI busが当たり前になり、プラグアンドプレイ機能のおかげで今では、
この問題に遭遇することはほとんどなくなりました。
解決方法1
先ず、必要最低限の拡張カードだけ残して、とりあえず不要な拡張カードを全て抜きます。
必要最低限の拡張カードとは、ビデオカード程度で後は不要です。
HDDがSCSIドライブの場合は、SCSIカードも必要です。
この状態でインストールしてください。通常は上手くいくはずです。
上手くOSが起動できた場合、残りのカードを1枚づつインストールしていきます。
この方法を使うと、問題のある拡張カードをインストールした時点で問題が発生するので、
どのカードが悪いのかが分かります。
問題の拡張カードが特定できれば、カードメーカのホームページ等を調べることで、
問題を解決できることがあります。
解決方法2
必要最低限の拡張カードでOSインストールしたPCに拡張カードを追加する時、
ISA busの拡張カードを使用している場合は、そのISA busカードからインストールします。
PCI busのカードは、空いているリソース(割り込みやI/O等)を自動的に探して、
利用するので、ISA busのカードと競合を避けることができます。
例えば、ISA busカードがIRQ11を使用する場合、先にPCI busカードをインストールすると、
そのIRQ11をPCI busカードが予約してしまうかもしれません。
ISA busカードを先にインストールすると、ISA busカードが先にIRQ11を予約します。
PCI busカードは、IRQ11既に予約されているので、別のIRQを探しに行き、それを予約します。
つまり、ISA busカードとPCI busカードをインストールする場合、
ISA busカードからインストールすると、多くの場合上手く行きます。
解決方法3
必要最低限の拡張カードでOSインストールしたPCに拡張カードを追加する時、
ISA busカードが複数ある場合は、ISA busカードのJP設定等で、
リソースが競合しないような設定が必要です。
ISA busカードを1枚しか使用しない場合でも、
メインボードにISA busカードが組み込まれている場合があります。
例えば、COMポート等です。これは拡張カードではありませんが、
電気的に見た場合、拡張カードと同じと言えます。
従って、拡張カードだけ確認するのではなく、メインボードのISA項目も確認しなければなりません。
解決方法4
必要最低限の拡張カードだけでもインストールに失敗することがあります。
AGPのビデオカードとチップセットの愛称が悪い場合などです。
ビデオカードのドライバを自分でインストールしなければならないOS等は、
ビデオカードのドライバをインストールした時点でフリーズするので、
すぐにビデオカードのドライバが問題だと分かるのですが、
Windows2000等は、最適なドライバを自動的にインストールするので
インストール中にフリーズしてしまいます。
ビデオカードメーカのホームページやチップセットメーカのホームページ等で、
愛称問題については説明がありますので、そちらで確認してください。
愛称が問題の場合は、チップセットの最新ドライバが必要な場合があります。
この場合は、OSのインストールを終了させてからチップセットのドライバを更新しなくてはなりません。
しかし、インストール途中でフリーズしてしまうので、“どうすればいいの?”・・・。
この問題を解決するには、もう一枚PCI busまたはISA busのビデオカードが必要です。
先ず、AGPのビデオカードを抜き、PCI busまたはISA busのビデオカードでOSインストールを行います。
正常にインストールできたら、チップセットの最新ドライバをインストールします。
次に、PCI busまたはISA busのビデオカードを抜いてAGPビデオカードを挿し、
AGPビデオカードドライバを手動でインストールします。
これで大体上手くいくはずです。
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